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充填ボーヤ(特許第375716号)のご紹介

現在製造、出荷できない状況です。

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T.「充填ボーヤ」とは?

 


特殊繊維を 混合し、中央付近に鉄筋を埋設したモルタル製のピースです。


U.「充填ボーヤ」の形状・性状は?

 


およそ上面φ40mm、下面φ10mm、長さ300mmの円錐台形です。また吸水率は約4%、圧縮強度は約100N/mm2です。


V.「充填ボーヤ」の使用目的は?

 


コンクリートの密度を高め、ひび割れを抑制し、強度並びに耐久性を改善するために使用します。


W.「充填ボーヤ」の使用方法は?

 


生コンを打設した後、バイブレーターを挿入し、振動締め固め・再振動を行いますが、バイブレーターを抜き去った後にできる穴に、
充填ボーヤの先のとがった方からねじ込みます。挿入の深さは、充填ボーヤの上面がコンクリートに2〜3cm覆われる程度です。挿入後に、上面及び周囲のコンクリートを足で踏みつけるか、木ハンマーや木ゴテなどを用いて、押しつけます。


X.「充填ボーヤ」の使用効果とは?

 


1.コンクリートの密度を高めます。

周囲のコンクリートが圧縮され、密度が高まります。特に、ひび割れが予測されるような部位に挿入すると、局部的に密度を高めるこ

とができ、効率的にひび割れを抑制することができます。

2.ひび割れを抑制します。

密度が高まると同時に、コンクリート中の余分な水が吸収され、ひび割れにしにくくなります。挿入本数が多いほど抑制効果は増大します。

3.強度が高まります。

充填ボーヤの周囲のコンクリートの余分な水(遊離水)が吸水されるため、水セメント比が小さくなって、強度も高まります。

4.耐久性が高まります。

密度が高まり、ひび割れしにくくなり、強度が高まります。それによって、耐久性も高くなります。

 


Y.使用効果が期待できる場所は?

 


窓枠など開口部の角部・下部、スパンの大きい壁、高速道路の側壁、住宅の基礎などに特に有効です。また、スラブ用に、横に寝か
せて使用する方法もあります。
なお応用として、現場打ちコンクリート杭の中央部に、大型の充填ボーヤを差し込んで、杭の密度並びに
強度を向上させることも可能です。

 


Z.「充填ボーヤ」使用の試験結果は?

 


通常の場合、コンクリートの密度は打ち込み高さで異なり、圧密効果により下層ほど高くなる傾向がありますが、充填ボーヤを利用し
た場合、上層部に挿入した箇所のコア供試体の平均圧縮強度が下層部の平均強度を上回るというデータが得られました。
また、テストピースを用いた実験において、重量及び圧縮強度(材齢7日)を比較した際、充填ボーヤを挿入した方が、重量・強度共に、挿入しなかったピースより高い数値を示しました。