再振動締固め (詳細は書籍 『ひび割れのないコンクリートのつくり方』 参照)



 
効果


1.


コンクリートの強度・密度が高まる(強度は10〜20%高まると言われている)。 

→ 耐久性が高まる。


2.


ブリーディングにより、鉄筋や骨材の下には水がたまりやすい。 再振動締固めを行うことでその水を追い出すことができるので、コンクリートと鉄筋、骨材の付着がよくなる。


3.


日をまたいだ打継ぎでは、新コンクリートに対して再振動締固めを行うことで、新旧コンクリートをほぼ完全に一体化することができる。

※ただし前提条件として、レイタンスの除去、および打設前の旧コンクリート面へ湿り気を与える作業は必ず行わなければならない。



 

再振動による強度の加増

 


 

打継ぎ目の処理方法と引張強度の関係
(打継ぎ目のないコンクリートの引張強度を100として)


処      理      方      法
引張強度百分率(%)
水平打継ぎ目


レイタンスを取り除かない場合

45


打継ぎ面を約1mm削った場合

77


打継ぎ面を約1mm削り、セメントペーストを塗った場合

93


打継ぎ面を約1mm削り、セメントモルタルを塗った場合

96


打継ぎ面を約1mm削り、セメントペーストを塗って打継ぎ、約3時間後に再振動した場合

100

(コンクリート工学ハンドブックより)

 


 やり方


1.


生コン充てん後、ある程度コンクリートが落ち着いたころ、コンクリートに指を差し込む


2.


指の抜き跡が残るような硬さになって、 → 3


3.


なおかつ、指の抜き跡に水がたまってきたら(ブリーディング現象)、再振動締固め開始!!



指を差し込む
指の抜き跡に水がたまる
再振動締固め